脳神経外科
脳神経外科からのお知らせ
ご挨拶
1970年に神奈川県立こども医療センターが開設され、横浜市立大学医学部からの応援によって小児の脳神経外科外来が始まりました。その後、1982年(昭和57年)に脳神経外科入院病棟が開設されました。以来、小児の脳神経外科専門施設として多くのお子さんたちの治療を積み重ねてまいりました。以前までは二分脊椎などの先天性疾患は、他の大学病院や地域総合病院でも治療されていました。時代の経過により、小児神経外科疾患はこどものためにも治療者側にとっても小児専門病院での治療が望ましいとされ、神奈川県では当センターに多くご紹介いただくようになりました。
小児専門病院の特徴は、頻度の少ない疾患の集約化と多数の診療科や医療スタッフとの垣根ない治療です。数多くの診療科、看護師、技師、療法士、ソーシャルワーカー、保育士、院内学級教師をはじめとしてたくさんのスタッフが様々な形で関わってくれます。また、ファシリティドッグも大事なスタッフの一員です。
脳神経外科の特色
2013年から、当センターは国が指定する小児がん拠点病院となっております。2019年には、脳神経外科医師3人体制から医師4人体制へと増員されました。設備面でも、手術用顕微鏡、神経内視鏡、ナビゲーション、術中神経モニターなどの周辺機器を駆使して、時代のニーズにあった手術体制を築いています。
外来診療担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | - | 笹野 まり 林 朋子 |
- |
福山 龍太郎 (第1.3.5週) 担当医 (第2.4週) |
笹野 まり 林 朋子 |
午後 | - | - | - | - | - |
スタッフ紹介
笹野 まり / 科長
専門分野 | 小児脳神経外科 |
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取得資格 | 日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本小児神経外科学会認定医
日本神経内視鏡学会技術認定医 |
林 朋子 / 医師
専門分野 | 小児脳神経外科、一般脳神経外科 |
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取得資格 | 日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本小児神経外科学会認定医、日本神経内視鏡学会技術認定医、日本臨床神経生理学会認定医(術中脳脊髄モニタリング分野) |
今西 雄也 / 医師
専門分野 | 小児脳神経外科、一般脳神経外科 |
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松井 隆浩 / 医師
専門分野 | 小児脳神経外科、一般脳神経外科 |
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福山 龍太郎 / 非常勤医師
経歴 |
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専門分野 | 小児神経外科、脳神経外科一般 |
取得資格 | 日本脳神経外科学会専門医 |
2021年手術実績
総手術件数 | 195 |
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水頭症 | 71 |
VP/VA/SP 他シャント (新設) | 11 |
VP/VA/SP 他シャント (再建) | 24 |
Ommayaリザーバー留置 | 8 |
神経内視鏡手術 | 20 |
その他 | 8 |
先天奇形 | 76 |
脳瘤 | 3 |
脊髄髄膜瘤 | 4 |
脊髄円錐部脂肪腫(脂肪脊髄髄膜瘤含む) | 9 |
先天性皮膚洞 | 3 |
脊髄係留症候群 | 28 |
頭蓋縫合早期癒合症 | 13 |
嚢胞性病変(くも膜嚢胞等) | 3 |
頭蓋頸椎移行部病変 (キアリ奇形、軟骨無形成症) | 12 |
その他 | 1 |
腫瘍 | 16 |
脳腫瘍 | 11 |
脊髄腫瘍 | 1 |
頭蓋骨腫瘍 | 4 |
血管障害 | 28 |
もやもや病 | 12 |
脳血管撮影 | 16 |
外傷 | 4 |
慢性硬膜下血腫 | 2 |
急性 | 0 |
その他 | 2 |
脳外科で日帰り入院予約のあるご家族様へ
入院前に入院診療計画書(クリニカルパス)を再度ご確認下さい
- 体調の変化があった際には必ず事前に医師への連絡が必要になります。 症状によっては、当日の来院後に中止の可能性もあります。
- 持ち物について
入院診療計画書の左下に記載されています。 - 食事制限について
検査の当日から食事制限があります。 必ず記載された時間までに、食事、軽食、ミルク、母乳、水分摂取を厳守して ください。
時間を過ぎて飲食してしまうと検査ができません。
※軽食は記載がある食品のみになります。それ以外は禁止です。 - 当日の付き添いについては、説明した内容と変更している可能性があるため、必ず病院のHPで事前にご確認ください。
- 検査直前に睡眠をとってしまうと、検査時になかなか寝付けずに薬の投与量が増えてしまう可能性があります。
安全に検査を終えることができるように、入院後はお昼寝をしないようにご協力をお願い致します。
2022.6 脳神経外科外来
脳神経外科の手術を受ける患者様
入院に関する詳細は、手術が決まってから外来でご案内します。
入院に関して、質問の多い事項を紹介します。
衣服について
- 入院中は、手術日以外はご自宅から持参された衣服を着用します。術後は点滴があるので、着脱しやすいように、よく伸びる素材の衣服をご準備ください。
- おむつをご使用中の方は、足に点滴が入ってくる場合もあるため、入院中はテープタイプのおむつをご準備ください。
- 頭の手術を受ける方は、頭に傷ができるので、可能であれば前開きの衣服をご用意ください。
- 背中の手術を受ける方は、前開きでもかぶり型でもどちらでも構いません。前開きの衣服・おむつは、術後うつぶせで過ごす間は、後ろ前逆で着用します。
安静度について
- 頭の手術後はベッド上安静になります。頭をぶつけないように、必要に応じて抑制をします。
- 背中の手術後は、通常はうつぶせの状態で安静を維持する必要があります。うつぶせ寝が保てるように、必要に応じて抑制をします。医師の指示する間は、うつぶせの状態で生活をして頂きます。
- 通常は、退院後も家でうつぶせを続ける必要はありません。
剃毛について
頭の手術を受ける方は、頭髪の剃毛が必要となります。剃毛部位の範囲は、手術内容によって医師が決めますので、医師にお尋ねください。
入院前から取り組んで頂きたいこと
手術中、長時間同じ姿勢でいるため、褥瘡(床ずれ)を起こすリスクがあります。褥瘡の予防のため、お家にいる間から、スキンケアを積極的に取り入れてください。詳しくはHPに掲載しているスキンケアのページをご覧下さい。
本院で脳神経外科治療を
受けた患者さんへのお願い
現在、当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND) 」に協力しています。
2018年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させて頂き、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。
解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の脳神経外科 佐藤博信にその旨お申し出下さいますようお願い致します。
その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、研究班ホームページをご参照下さい。