医療安全推進部
医療安全推進部の目的
こども医療センターでは、基本方針の冒頭で「患者さんの命と安全を第一に考えます」と宣言しています。医療安全推進部は、こども医療センター全体で医療の質と安全を高めるために活動しているチームです。医療安全に関わるルールを整え、情報収集や情報発信を行い、各セクションのリスクマネージャーの活動を支えています。
主な活動1・「42の提言」アクションプランの着実な実施
令和3年10月にこども医療センターで発生した医療死亡事故を契機に設置された「医療安全推進体制に係る外部調査委員会」では、令和6年2月29日に42項目の提言を含む調査報告書が県立病院機構に提出されています。とくに、こども医療センターに対しては「患者安全確保における基盤整備等について」「日々の患者安全活動について」「日常の事故報告・医療過誤防止等について」などの19項目が提言されています。医療安全推進部では、外部調査委員会の報告書および提言を真摯に受け止め、こども医療センターの職員一同が提言に沿って策定されたアクションプランを着実に実施してゆくように取り組んでいます。
主な活動2・ヒヤリ・ハットの報告制度
日々の医療の過程で生じるヒヤリ・ハット事例、アクシデント・合併症を含む有害事象の情報を迅速に収集し、患者さんに適切に対応するとともに、潜在的な危険因子を解析しています。集積した情報は医療安全管理会議やセクションリスクマネージャー会議などで報告され、対策を立案します。また県立病院機構の5病院共通の判断基準にもとづいて、適切に公表してゆきます。
主な活動3・チーム医療推進のための職員研修の実施
令和7年2月から、全職員を対象とした「チームSTEPPS」研修を開始しています。「チームSTEPPS」とは、米国で開発されたチーム医療推進のための研修プログラムです。この研修を通じて、医療安全文化の醸成、患者さんと医療従事者とのコミュニケーションの向上を図ってゆく予定です。チーム医療推進のための研修プログラムについては、「医療安全推進体制に係る外部調査委員会」でも提言されているものです。
ほかにもこんな活動をしています
・各部門・部署のリスクマネージャーとの連携
・医療事故等発生時の対応と情報収集
・医療事故等防止対策の運用状況のモニタリングと評価
・医療安全に対する相談と助言
・医療安全に関する研修会の企画と実施
・事故調査委員会への参加
・紛争事案調整への参加
・医療安全管理会議の事務局
・関係機関への書類作成と報告
医療安全推進部は以下のメンバーで活動しています
・副院長・医療安全推進部長
・医療安全推進室長・専従医療安全管理者
・副事務局長
・医師
・看護師
・薬剤師
・臨床工学技士
・総務課職員