新生児科neonatology

ご挨拶

新生児科は誕生間もない赤ちゃん達の診療を担当する小児科です。
早産・低体重児・様々な生まれつきのご病気・出産前後に具合が悪くなった赤ちゃん達の診断や集中治療を24時間体制で行っています。
主に新生児集中治療室（NICU）や新生児病棟で勤務していますが、出生前診断のエコー検査やご説明を産科医と一緒にしたり、県内の産科施設にドクターカーで往診・救急搬送を担当したりしています。

また、NICU卒業後のフォローアップ外来、育児支援外来、偏食外来、就学後支援外来などでお子様の発達支援やご家族の生活支援を担当しています。

新生児科の特色

当センターの新生児科部門は、医師18名、看護師95名（NICU病棟72名、新生児病棟23名）で構成されています。出生前診断から産科医と共に担当し、お腹の中の赤ちゃんとご家族の未来を一緒に考えさせていただきます。

こども医療センターの小児医療を専門とする多診療科の医師や多職種の医療者と連携して年間400名前後の新生児の診療、退院後の発達や生活の応援を担当しています。

神奈川県内最大である当院のNICUは、2019年にNICU21床から27床に増床した上で、全面リニューアルの改築を終えました。
赤ちゃんの救命のみならず、そこで長期間過ごすご家族全体が快適に過ごせる「集中治療と家族生活を両立できるNICU」を目指しています。

TBS系ドラマ「コウノドリ」のNICUの医療監修、撮影協力を担当していましたが、コウノドリ の世界のさらなる先、早産やご病気と共に生まれる赤ちゃんでも治療を受けながらもご家族で穏やかに過ごし、誕生の喜びや育児を実感できる＜温かさもあるNICU＞を目指しています。
出生前診断の説明から産科医と共に担当しています。
お腹の中の赤ちゃんとご家族の未来を一緒に考えさせていただきます。

新生児科部長（周産期医療センター長）　豊島 勝昭

診療内容

当院NICUは現在、NICU27床とGCU18床を新生児科医師18名で診療し、年間400名の新生児入院があります。
産科・内科系・外科系の各専門分野の診療科と連携して、出生前診断から続く新生児高度専門医療を展開しています。

超低出生体重児の入院は年間50名を越え、新生児低体温療法は年間15名近くおります。
新生児外科疾患や先天性心疾患の手術件数は国内有数です。
出生前診断が盛んな小児病院であり、出生前からチーム医療を展開しています。
後遺症少なき救命とNICUからはじめる赤ちゃんの発達支援とご家族支援を目指しています。

主な取り扱い疾患

早産・低出生体重児・低酸素性虚血性脳症・先天性心疾患・新生児外科疾患（先天性横隔膜ヘルニア、先天性消化管閉鎖など）、新生児脳神経外科疾患（脊髄髄膜瘤、水頭症など）、口唇口蓋裂、染色体異常症など

令和3年度　
低出生体重児入院概要

新生児搬送の依頼

分娩施設で新生児診療が困難な早産低体重児、呼吸障害・チアノーゼ・黄疸・低血糖などの医療を必要とする場合は、24時間体制でお電話にてご依頼を承ります。

当院に入院していただくか、重症度に応じて県内のNICUへの入院を斡旋させていただくこともあります。重症度が高い場合には、当院のドクターカーで往診した上で、状況に合わせた転院搬送を行います（ただし、一度、医療機関から退院したお子様は感染管理の問題等から当科NICUに入院することはできないため、小児科病棟での入院となります）。

こども医療センターの新生児科で研修を希望される医師の方へ

出生前診断、NICUにおける新生児集中治療と家族支援、NICU退院後の発達や生活支援の医療に関わる新生児専門医の育成を目指しています。
2010年〜2021年の12年間で28都道府県42病院から、期間は1ヶ月から3年間の期間で計101名の新生児医療研修を支援してきました。時期や期間はご相談が必要ですが、国内留学を随時受け入れています。ご関心のある方は、新生児科部長までご連絡いただければ歓迎です。

詳しくは「採用情報」をご覧ください。