
通院中の中学1年生の皆様へ
「自分の病気/障がいについて知りたいかどうか、どんな治療を受けるかを自分で決めたいかどうかについての問診票」のご案内
<当センターでは子どもを中心とした医療を行うように心がけています>
通院中の中学1年生の皆様へ
中学生であるみなさんが、病気になったり障がいを持っている場合、その治療内容を決める最終的な責任者は保護者の方ですが、なるべくみなさんのご意見をお聞きしながら、病気や障がいについて説明をし、治療内容を決めていきたいと考えています。
そのため、病気や障がいについてもっと知りたいかどうか、治療について自分で決めたいかどうかについて、みなさんの意見を教えていただきたいと考え、こども医療センターに通院中の中学1年生のみなさんに問診票への回答をお願いしています。
- 時期:2022年4月1日から開始
- 対象:当センターに通院中の中学1年生(受診する科は問いません)
- 方法:対象学年の初回外来の受付窓口で、保護者を通してご本人へ問診票が一律に配布されます。待ち時間にご本人が記入し、主治医へお渡しください。
- 問診票への回答は任意です。ご本人の記入が困難な場合や、ご本人もしくはご家族が記入を希望されない場合には、診察券番号・お名前・記載日のみを記入していただいたうえで、問診票を主治医に提出してください。
保護者の方へ
未成年の子どもの同意能力や自己決定能力について、現時点で定まった見解はありませんが、医療倫理の観点からは、おおむね15歳以上の子どもに対しては成人と同様に本人に診療内容を説明した上で同意を得ることが原則として必要とされています。そして15歳未満の子どもに対しても、その発達段階に合わせて説明をした上で、できる限り本人の意向を尊重しながら治療内容を決めることが推奨されています。
当センターでは、2018年に「中学生の初診患者を対象とした病名・病状告知と治療の自己決定に関する意識調査」を実施いたしました。その結果、当センターを受診された中学生の8割以上が「自分の病名を知りたい」と、4割以上が「治療内容を自分で決めたい」と回答しました。
そこで、これまで以上に中学生ご本人の意向を大切にしながら診療を行う目的で、問診票を導入する運びとなりました。保護者の方々にはご理解、ご協力の程お願い申し上げます。