神奈川県立こども医療センターは小児の高度専門医療を皆様に提供しております。当院の特徴の一つにチーム医療があります。患者さま及びご家族は、病気と共に様々な問題を抱えながら受診されることが多く、病院側の対応には多面的なアプローチが必要になります。一人の医師だけでは医療が成り立たなくなっているのが、現代の医療であり、いかに多職種の専門家が有機的に織りなす共同作業としてのチーム医療を構築していくかが問われています。小児医療においてチーム医療を推進する目的は、職種間協働を図ることにより医療の質を高めるとともに、効率的な医療サービスを提供することにあります。ここにチーム医療の意味があります。
この医療を行う上で、最も大切なことは感染対策も含め、安心で安全な専門医療を行うことと思います。当院でも医療安全推進室、感染制御室を中心に、センター職員全員で取り組んでいます。医療安全とは、医療ミスを一つ一つ検討しますが、不安をあおるような負の側面ではなく、患者さんが安心できる医療の質の向上をめざすポジティブな面をめざす科学的な取り組みです。もちろん、医療の提供者はその領域のプロフェッショナルたらんと自覚し最新の医療を提供しつつ、その一方で最大限の安全性をめざす表裏一体の医療を目指しています。
次に、激しく変化する医療環境に対応する必要があります。
近年、医学的知見は飛躍的に進歩し医療提供体制も急速に変化しています。県立病院機構は独立行政法人となり第3期中期計画の4年目を迎える年です。業務改善や効率的な経営により、適切な医療体制を工夫していくことが大切と思います。業務改善を念頭におきつつ、県民の皆様に必要とされる医療を提供してまいりたいと思います。
小児医療は未来に向かう医療です。こどもは未来を背負っています。豊かで健康な未来を願いつつ、医療と福祉の面から社会を支えたいと思います。今後も、こどもと家族に寄り添うこども病院を目指してまいります。
2023年3月
当センターの診療は、医療機関等からの紹介予約制になっています。
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