泌尿器科
ご挨拶
小児泌尿器科はお子様の腎臓・膀胱を中心とした尿路、および外陰部・生殖器の異常まで幅広く治療を行う診療科です。当科ではこれらの様々な疾患に対してより負担が少なく、より効果の大きい効率的な治療を目指しております。
近年、特に外科的治療に関して低侵襲治療として内視鏡下手術・腹腔鏡下手術が広く普及するようになりました。
当科でも患者様のご要望にそったこれらの治療を行っておりますが、一方で低侵襲や短期治療成績のみを重視せず、長期の安定した治療成績も重要と考え日々の診療に取り組んでおります。
診療科の特色
- 手術症例が多い
当科は年間約400例の小児泌尿器手術を行う国内でも症例数の豊富な小児泌尿器の専門診療科です。 - 入院期間が短い(平均3日以内)
手術入院では安全を最重視しますが、お子さんが自宅に早く戻れるように術式や管理法を工夫し、日帰り手術・短期入院を実現しています。
停留精巣手術(原則日帰り)、尿道下裂手術・水腎症手術・膀胱尿管逆流手術は2泊3日です。 - 傷が小さい
手術の傷はできるだけ小さく、目立たないようにしています。
- お子さんにやさしい術後の工夫をしています。
乳幼児の水腎症手術:
尿の漏れを防ぐためステントと呼ばれるチューブを手術時に留置するのが一般的ですが、チューブを抜くために再度全身麻酔が必要になります。お子さんの状態によりますが、チューブを留置しないで安全に手術ができるよう術後管理を工夫しています。
尿道下裂の手術:
術後1週間以上入院させ、お子さんをベッド上で抑制する病院が少なくありません。当科では術後原則としてお子さんの抑制は行いません。術後2日で自宅に戻っても合併症が起きにくいように術式を細部まで見直しています。
膀胱尿管逆流の手術:
小切開手術の他に、術後の血尿や傷の目立たない気膀胱手術(腹腔鏡下手術)、日帰り可能なデフラックス注入手術を行っています。お子さんの状態とご家族のご希望も考慮して最適な方法を提示しています。
- 特殊な再建手術を行います。
二分脊椎の患者さんの尿失禁防止手術・洗腸路造設手術、膀胱の先天異常・腫瘍に対する膀胱再建手術、外傷性尿道断裂後の再建手術など通常の泌尿器科では対応しない再建手術を数多く行っています。
診療内容
よくご相談を受ける病気としては、停留精巣・陰嚢水腫・尿道下裂・水腎症・尿路感染症・膀胱尿管逆流症・夜尿症・尿失禁(排尿障害)・二分脊椎症・こどもの包茎などがあります。代表的な疾患に際する詳細は下記をご確認ください。
外来診療担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 西 盛宏 林 千裕 郷原 絢子 |
- |
西 盛宏
(第2、4週) 山崎 雄一郎 (第1、3、5週) |
移行期外来 (第2、4週) |
郷原 絢子 佐々木 正比古 |
午後 | セカンドオピニオン外来 | - |
林 千裕 佐々木 正比古
(第1、3、5週) (第2、4週) |
移行期外来 | 西 盛宏 林 千裕 司馬 出 |
スタッフ紹介
西 盛宏 / 医長
経歴 | 出身校:北里大学医学部 2001年卒 |
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取得資格 | 日本泌尿器科学会専門医・指導医 日本小児泌尿器科学会認定医 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医 日本内視鏡外科学会技術認定医 |
ひとこと | お子さんを中心とした診療を心がけています。 |
郷原 絢子 / 医師
経歴 | 出身校:横浜市立大学医学部 2007年卒 |
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取得資格 | 日本泌尿器科学会専門医 日本小児泌尿器科学会認定医 |
ひとこと | お子さんとも保護者の方とも、しっかりコミュニケーションをとり安心して診療を受けられるように努めてまいります。 |
当院は紹介型の病院です。
小児専門病院のため、原則として地域の小児科や、泌尿器科からの紹介制をとっております。
当科の受診を希望される場合は紹介状(診療情報提供書)を書いていただき、
当センター地域医療連携室へ郵送もしくはFAXしてください。
早期の受診が必要な場合は直接当科にご連絡いただければ幸いです。
短期での国内留学や専門研修など対応します。
電話 | 045-711-2351(代) |
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FAX | 045-721-3324(代) |
セカンドオピニオンをご希望の先生へ
紹介状に「セカンドオピニオン希望」と書いて頂き地域医療連携室へ郵送もしくはFAXしてください。
セカンドオピニオン外来は通常月曜午後に部長もしくは医長が担当します。