尿失禁・排尿障害・夜尿症
当科の診療の特徴
おしっこをもらしてしまう、おしっこの回数が多いなどの排尿に関する問題です。
ぼうこうの機能の問題だけでなく、尿量や睡眠の質が関わっている場合もあります。
幼稚園の年長さんぐらいから小学校高学年、ときに中学生の相談をうけています。
当科の診療の特徴
はじめて受診された時に、問診や超音波検査などの痛くない検査をまず行い、子供さんに負担をかけない形で診断を行います。
治療も、まずは排尿習慣の確立やお薬の内服といった簡便な治療法から開始します。
おねしょの場合には、有効率が高いと言われている、夜間のおもらしを音で知らせるアラーム治療にも取り組んでおります。
初期治療に反応しない例では、専門病院の特性を生かして、ウロダイナミクスと呼ばれる排尿機能検査を行い、ぼうこうや尿道の疾患がないか検査いたします。
当科のお薬による治療
ひるまのおもらしの場合には抗コリン薬という、ぼうこうに尿が貯められるお薬を使います。
おねしょの場合にはミニリンメルトという、おねしょの量を減らすお薬を使います。
数か月以上の長期間投与が必要となる例が多いです。その場合には、次回の受診までかかりつけの先生にお薬の処方をお願いできるように、当科より具体的な処方例をかかりつけの先生あてにお送りすることも可能です。
おねしょに対するアラーム治療
あらかじめ寝る前にオムツにセンサーをセットすると、おねしょの時にアラームが鳴ります。この段階で本人を起こして、トイレまで連れて行く治療法です。機械の使い方についてご説明し、何種類かの製品のお求め先一覧をお渡しした上で、ご購入もしくはレンタルで用意していただきます。
アラーム治療で効果がある場合は、使い始めて2-3ヶ月でアラームが夜間に鳴らなくなり、朝まで漏らさなくなります。
当科の経験では約60%のお子さんでおねしょしなくなるか、よくなっています。