放射線科
放射線科の特色
放射線科の仕事は、大きく診断と治療に分かれます。
- 放射線診断は、画像診断とも呼ばれ、X線を使った単純X線撮影、CT検査、透視・造影検査や放射性同位元素を用いた核医学検査から得られる画像だけでなく、放射線を使わない超音波検査（US）やMRI検査での画像を総合的に判断し、放射線診断専門医が病気の診断を行います。
- 画像診断に用いられる検査法には、それぞれ長所と短所があり、目的に合わせた検査法を選択し、いくつかの検査法を組み合わせて病気の診断を進めることも放射線科医の仕事です。診断能を落とさずに検査被ばくを出来るだけ低くすることを臨床目標の一つとしており、被ばくのない超音波検査やMRI検査を積極的に取り入れる努力をしています。2013年度よりCT検査数をMRI検査数が上回り、超音波検査数は10年前の約2倍に増加しています。
- 放射線治療は、主にがんの治療として行われ、外科手術、化学療法とともに小児がんの集学的治療の一翼を担います。令和4年度より新しい放射線治療装置が稼働し、放射線治療専門医による精度の高い治療を行っています。放射線治療は、2名の放射線治療専門医（非常勤医師）が担当します。陽子線や重粒子線を用いた粒子線治療については、近隣の施設を紹介するなど適切な放射線治療を行えるよう務めています。
- 院内での他科とのカンファレンスや、児童相談所などからのセカンドオピニオン依頼への対応も放射線科の重要な業務として行っています。
診療内容
CT、MRI、核医学検査の検査目的や内容について事前に確認し、検査担当技師に指示を出しています。超音波検査は、鎮静のための薬や造影剤を使わずに行える侵襲性の低い検査の代表で、被ばくもないため、小児の画像診断にはとても重要な役割を担います。小児の診断に精通した放射線診断専門医が超音波検査を行います。検査中に泣いたり動きが激しいと適切な診断ができないため、ご家族の付き添いや、おもちゃ・DVDなどを使い質の高い検査を行えるように取り組んでいます。
外来診療担当表
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 【MRI・CT・US・RI】 野澤 久美子 藤井 裕太 藤田 和俊 森田 有香 |
【MRI・CT・US・RI】 相田 典子 野澤 久美子 藤井 裕太 藤田 和俊 森田 有香 |
【MRI・CT・US・RI】 相田 典子 野澤 久美子 藤井 裕太 藤田 和俊 森田 有香 |
【MRI・CT・US・RI】 |
【MRI・CT・US・RI】 野澤 久美子 藤井 裕太 藤田 和俊 森田 有香 |
| 午後 | 【MRI・CT・US・RI】 野澤 久美子 藤井 裕太 藤田 和俊 森田 有香 |
【MRI・CT・US・RI】 相田 典子 野澤 久美子 藤井 裕太 藤田 和俊 森田 有香 【放射線治療】 伊藤 英子 |
【MRI・CT・US・RI】 相田 典子 野澤 久美子 藤井 裕太 藤田 和俊 森田 有香 |
【MRI・CT・US・RI】 |
【MRI・CT・US・RI】 野澤 久美子 藤井 裕太 藤田 和俊 森田 有香 |
スタッフ紹介
野澤 久美子 / 部長
| 専門分野 | 小児画像診断 |
|---|---|
| 取得資格 | 放射線診断専門医、放射線科研修指導者 |
| 所属学会 | 日本医学放射線学会、日本小児放射線学会 |
| ひとこと | 新生児から成人年齢までの幅広い年齢層に適切な画像検査を実践するため、スタッフや放射線技師と協力して日々の診療を行っています。治療や方針決定に役立つ画像診断を心がけています。 |
藤田 和俊 / 医長
| 専門分野 | 小児放射線学、主に小児神経放射線学 |
|---|---|
| 取得資格 | 放射線科診断専門医、日本核医学会核医学専門医、日本核医学PET認定医、日本医学放射線学会研修指導医 |
| 所属学会 | 日本医学放射線学会、日本小児放射線学会、日本神経放射線学会、日本核医学会 |
| ひとこと | 放射線科画像診断医は、X線写真、CT、MRI、PETなどの医療画像から、病気を診断して依頼医（主治医）に伝えることを通して、診療科の医療をサポートしています。画像診断医と患者様が直接会うことはすくないですが、画像診断を通してこども医療センターの患者様が受ける医療の質を陰から支えています。 |
藤井 裕太 / 医長
| 専門分野 | 小児、神経 |
|---|---|
| 取得資格 | 放射線診断専門医、放射線科研修指導者 |
| 所属学会 | 日本医学放射線学会、日本小児放射線学会、日本神経放射線学会 |
| ひとこと | コロナに負けない明るい職場です！ |
森田 有香 / 医長
| 専門分野 | 小児画像診断 |
|---|---|
| 取得資格 | 放射線診断専門医、放射線科研修指導者 |
| 所属学会 | 日本医学放射線学会、日本小児放射線学会 |
| ひとこと | こども達に優しい画像診断を提供できるよう、こころがけて参ります。 |
相田 典子 / 非常勤医師（前部長、横浜市立大学放射線診断科客員教授）
| 専門分野 | 小児画像診断、特に小児神経画像診断 |
|---|---|
| 取得資格 | 放射線診断専門医、放射線科研修指導者 |
| 所属学会 | 日本医学放射線学会（理事）、日本小児放射線学会（代議員、前理事長）、日本神経放射線学会（評議員）、日本磁気共鳴医学会、など |
| ひとこと | こどもに優しい画像診断の実践、普及に取り組んできました。 |
大村 素子 / 非常勤医師（湘南鎌倉総合病院 放射線腫瘍科 主任部長）
| 専門分野 | 放射線治療 とくに婦人科がん、乳がん、小児がん |
|---|---|
| 取得資格 | 放射線治療専門医 がん治療専門医 |
| 所属学会 | 日本医学放射線学会 日本放射線腫瘍学会 |
| ひとこと | 個々の患者さんに適切な時期に、適切な放射線治療を行います。 |
他施設で行われた画像検査（CTやMRI）の画像読影依頼を有償で受け付けています。
詳しくは
地域医療支援業務 - 神奈川県立こども医療センター - 地域医療連携室 (kcmc.jp)
「画像の読影依頼について」をご覧下さい。
