輸血科
ご挨拶
輸血科は院内の輸血療法が安全で適切に行われるように、医師・看護師・輸血検査室・緊急検査室および日赤血液センターと密接に連携をとり、24時間態勢で診療を支えています。
さらに安全で適切な輸血療法を目指し、定期的な輸血療法委員会を通じて、院内の安全対策や輸血の適正使用について周知を行っています。
輸血科の特色
当院は神奈川県の小児医療の中核となる病院であり、輸血療法の対象は胎児から成人までと非常に多彩です。実際の輸血に際しては、小児(特に新生児)に特有な生理機能を考慮することや、少量の輸血に対応するため院内で製剤を無菌的に分割し使用するなど、安全で適正な輸血療法を実施出来るよう工夫しています。
輸血療法は様々な診療科が関わりを持ちます。そのため、輸血に関連する検査や血液製剤の請求・保管・払い出し等を含めて、輸血科が一括管理を行った上で、各科と連携しながら繊細な輸血療法を行っています。
また、医師、認定輸血看護師、臨床検査技師、臨床工学技士、医療安全推進室のメンバーで、病棟・手術室への輸血ラウンドを毎月実施して、輸血療法が行われている現場の意見や問題について把握するとともに、定期的に輸血委員会を開催し、院内の輸血療法全般の適正使用、安全対策の周知を図っています。
診療内容
- 血液製剤の管理
- 輸血用血液製剤の管理
- アルブミン製剤の管理
- 胎児輸血用の製剤調製
- 輸血検査
- 責任医師の監督の下に、臨床検査技師が24時間体制で実施しています。
- 血液型検査
- 不規則抗体検査
- 交差適合試験
その他、特殊な輸血検査については、臨床医からの要望に応えられるよう、適宜対応しています。
- 自己血の管理
小児においても、自己血輸血・術中回収血については、同種血輸血副作用回避の観点などから積極的に進められています。 - 移植用造血幹細胞の管理
血液・腫瘍科と連携し、バンクからのドナー骨髄血や臍帯血などの保管、払出などを行っています。また、院内で採取された造血幹細胞についても管理を行っています。 - 安全で適切な輸血療法実施のための取り組み
- 輸血療法委員会の開催(年6回)
- 輸血ラウンドの実施(月1回)
- 院内への情報提供(随時)、ニュースレター発行(年6回)
- 神奈川県合同輸血療法委員会への参加
県内の輸血療法を向上するために設立された「神奈川県合同輸血療法委員会」に参加し、他施設と情報交換しています。