生理検査室
生理検査は、様々な検査機器を使って、体表面から生体情報を取得する検査です。患者様が安心して検査を受けられるようDVDを見たりおもちゃを使いながら測定します。また緊張を和らげるようにお部屋にぬいぐるみやキャラクターグッズを飾ったり、検査が少しでも楽しくなるよう笑顔をモットーに努めています。
主な検査項目
- 心電図検査(体表面心電図、ホルター心電図、携帯型発作時心電図記録、運動負荷心電図)
- 心臓超音波検査
- 心肺運動負荷試験(CPX)
- 脳波検査
- 筋電図検査(誘発筋電図検査、針筋電図検査、誘発電位検査)
- 呼吸機能検査
- 脳波聴力検査(聴性定常反応検査、歪成分耳響反射)
心電図検査
標準12誘導(15誘導)心電図
手足、胸部の体表面にシール状の電極を装着し、心臓に流れる電気信号を捉える検査です。この検査により心臓のドキドキを波形として取得できます。不整脈や器質的心疾患の評価に役立ちます。体動によりノイズが混入して心電図波形の評価が困難となるため、安静状態での検査が理想的です。安静にしていただくためDVDを見ながら行うこともあります。小さなお子様は、おしゃぶりやミルクがあると検査がスムーズです。
携帯型発作時心電計
簡易型の心電計を長期間(最長2ヵ月間)貸出し、 発作時(症状出現時)にご自身で心電図を記録していただきます。症状と心電図の関連を調べることができます。
運動負荷心電図検査
ランニングマシンもしくはサイクリングマシンを使用して運動をして頂き、心臓に負荷をかけながら心電図の変化をみる検査です。動きやすい服装、靴でご来院ください。ご持参いただき検査前にお着替えしていただいても構いません。
心臓超音波検査
超音波検査は、超音波を発信するプローブという機器を体表面に当てて体内の臓器を画像として捉える検査です。心臓超音波検査により心臓の大きさや動き、血液の流れを評価できるようになります。3Dエコーも心臓の形態評価に用いています。
詳細な評価を行うためには、安静状態での検査が理想的です。小さなお子様はミルクを飲みながら検査を受けていただくこともできます。またミルクや母乳を飲ませて、寝かしつけていただく事があります。場合によっては、医師の処方により入眠剤を使用して、入眠状態での検査を行うこともあります。
心肺運動負荷試験(CPX)
運動により負荷をかけながら、心電図の変化や呼気ガス濃度(酸素摂取量や二酸化炭素排出量)を測定し、運動耐容能(どれくらい運動してよいか)などを評価する検査です。動きやすい服装、靴でご来院ください。ご持参いただき検査前にお着替えしていただいても構いません。
脳波検査
脳波検査は、頭部にたくさんの電極を装着して脳の活動を電気信号として捉え、てんかんなどの疾患を評価する検査です。眠くなりはじめた時や起きてすぐの波形が重要ですので、検査中に睡眠していただきます。検査はおよそ1時間程度です。検査時にスムーズに眠れるよう、前日の睡眠時間を短くしたり、来院途中の自動車等で眠らないようお願いします。
また自然睡眠を基本としていますが、自然睡眠が難しい場合は入眠剤(眠りやすくする薬)を使用させていただきます。満腹の方が眠りやすい傾向があります。特に小さなお子様は、ミルク等を持参して下さい。毛布・ぬいぐるみなど、お気に入りの物を持ってきていただいても構いません。保護者、付添の方も一緒に入室していただけます。
筋電図検査
誘発筋電図検査
手足などの神経の電気信号が伝わる速度を検査します。チクっと感じる程度の電気を体表面から流します。神経疾患を評価することに役立ちます。
針筋電図検査
筋肉を動かしたときにでる電気信号を検出し評価します。針を刺して行うので痛みを伴います。神経筋疾患の評価に役立ちます。手足を締めつけず、めくりやすい服装でお越しください。
呼吸機能検査
肺に入る空気の量(肺活量)や、呼出する力(フローボリューム曲線)を評価します。正確な結果を出すために、大きく息を吸ったり吐いたりしますので、苦しく感じることがあります。呼吸器疾患の評価に役立ちます。