診療科・局・施設のご案内

アレルギー科

主な取り扱い疾患

 気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギー 他

アレルギー科の特色

 アレルギー科では小児のアレルギー疾患全般に対応しています。初診時には特別な診療枠でゆっくり時間をかけて問診、診察、相談ができます。アレルゲンを正確に診断してその対策を立てることと、症状を確実にコントロールすることを心掛けています。

気管支喘息

 気管支喘息では必要に応じて呼吸機能検査、気道過敏性検査、運動負荷試験、レントゲン撮影やCT撮影、喀痰細胞診、呼気一酸化窒素(FeNO)測定、なども行って診断の確認、治療方針の決定、治療効果の確認に役立て、生活レベル全体(QOL)の向上を目指し、運動を含めて普通の生活を送れることを目標にして治療を行います。外来治療で十分な効果が上がらない場合は1-2ヶ月間入院して養護学校に通いながら、さらに詳しい検査や、家庭訪問、家庭や学校生活での精神面を含めた総合的な問題の解決、運動鍛練、本人及び家族に対する喘息教育などを行い、成果を上げています。

アトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎に対しては、保湿剤とともに積極的にステロイド外用剤を使用して、早期に皮疹を治療して皮膚のバリア機能を回復させ、アレルギー状態全体が進行するのを防ぐことを心掛けています。ステロイドホルモンは体内で毎日産生されているホルモンであり、外用剤の通常の使用では副作用は起こりません。勿論、最終的にはステロイド外用剤を使わない状態を目標にしています。食物除去は食物アレルギーの関与が確実な場合のみに行うべきです。食物アレルギーは実はバリア機能の低下した皮膚に付着した食物アレルゲンによって発症、悪化するとの考えが最近注目され始めており、この意味でも皮疹の早期改善が重要です。

アレルギー性鼻炎、花粉症

 アレルギー性鼻炎や花粉症ではやはり原因となるアレルゲンの確認が重要です。レントゲン撮影やCT撮影で鼻腔や副鼻腔内部の状態を確認することも必要で、程度にあった適切な薬物療法を検討します。小児のアレルギー鼻炎や花粉症は長期的な観察の結果、なかなか良くならないことが分かってきました。薬物療法はどれも一時的な効果しか期待できませんが、当科では以前より免疫療法(減感作療法)を根治療法として積極的に施行しています。免疫療法は効果が早く確実に現れる急速法で開始するので、2週間程度の入院となります。

食物アレルギー

 ※ 現在、当科における急速特異的経口耐性誘導(経口免疫療法)は中止しております。

 食物アレルギーのための除去食の必要性を血液検査や皮膚テスト(プリックテスト)などの結果だけに頼ると、必要のない除去食を長年にわたって続けてしまうことになります。当科では積極的に食物アレルギーの診断のために食物経口負荷試験を行っています。また、誤食などによっておこる急性反応に対する対策を講じます。

 食物アレルギーはこれまで特別な治療法がないとされ、問題となる食品の除去を続けて、運良く食べられるようになるのを待つしかないとされてきました。当科では食物アレルギーそのものを治す急速特異的経口耐性誘導を我が国で最初に開始し、重症のアナフィラキシーの患者さんでも素晴らしい成果を上げつつあります。これは、経口免疫寛容という概念を応用したもので、アレルゲンとなる食品を極少量から連続的に増量しながら食べる治療です。家庭でゆっくり実施する緩徐特異的経口耐性誘導も可能ですが、重症例では入院して厳重な医師の監督の下に急速法で実施する方が確実でしょう。いずれにしても医師の指導を受けながら慎重に行わなければ非常に危険です。我々は、食物アレルギーは治せる時代になったと考えています。

 食物アレルギーの考え方、対応の仕方、経口免疫寛容の概念、などについては以下の「よくわかる食物アレルギー」を参考にして下さい。

PAGE TOP