胆道閉鎖症
概要
生まれて1-2か月の赤ちゃんの便が白っぽいことで気付かれる病気です。黄疸(体が黄色くなる)が出ます。
手術で半数以上の方は黄疸が治りますが、黄疸が治らない方は、肝移植をします。
放っておくと肝臓が傷んでしまうため、早期発見が重要です。そのため最近は、母子手帳に便色カラーによるスクリーニングページがあります。
治療法
生まれて早期に行う手術(葛西手術)から生体肝移植まで、一貫した治療が可能です。
生体肝移植は、県立がんセンターがドナー(臓器提供者)の手術を担当し、摘出した肝臓をこども医療センターに搬送して移植する、二施設共同肝移植を行っています。
今までに71例の肝移植を行いました。胆道閉鎖症以外にも、先天性の代謝異常症、肝芽腫に対する肝移植を多く経験しているのが特徴です。