分子細胞病理研究部門molecular cellular pathology research division

部門長	田中 水緒 Mio TANAKA M.D., Ph.D.

研究領域

分子病理研究室

形態学的診断を補い病態の本態を明らかにする分子病理学的検索を、主に固形腫瘍を対象に行っています。免疫組織学的検討･FISH法･PCR法･RT-PCR法･サンガーsequencing・RNA sequencing・microdissectionなどの技法を時代の流れに合わせ、随時取り入れて実用化しています。固形腫瘍に加えて、様々な非腫瘍性病変の検体を良好な状態で保存し、長期保管・アーカイブ作成の役割も果たしています。外部施設からの検索依頼にも適宜応じます。

形態機能研究室

当センター開設以来40年余りにわたり集積された病理資料をベースに臨床病理学的検索を行い、透過型電子顕微鏡による超微形態検索も通常業務と並行して多数の症例を対象に行います。全国的な小児腫瘍グループスタディーの中央病理診断を行い、国内・国際病理組織分類の制定に関わり、また外部施設からのコンサルテーションにも応じます。

現在の主な研究テーマ

1. 小児腎腫瘍の診断マーカーの開発
2. 小児肝腫瘍の統合診断
3. 血小板型von Willebrand病原因遺伝子の解析
4. 先天性嚢胞性肺疾患の病因に基づいた再分類の試み
5. 小児脳腫瘍の分子生物学的異常の検討
6. 小児胚細胞腫瘍の分子生物学的背景の検討
7. 病理診断困難例に対するNGS利用の試み

田中 水緒