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緩和ケア普及室

緩和ケア普及室について

緩和ケア普及室イメージ1 皆さんは'緩和ケア'という言葉にどんなイメージをお持ちでしょうか?末期状態のがん患者さんの苦痛を取り除くケア、看取りのケアでしょうか?確かにそれも緩和ケアの重要な要素ですが、決してそれだけではありません。
 お子さんが病気になると、お子さんだけでなくそのご家族も様々な苦痛に見舞われます。病院は病気を治すことはもちろん大事ですが、病気のお子さんとそのご家族の全人的苦痛(身体・精神・社会・スピリチュアル)をケアしなければなりません。すなわち小児医療においては、病気を治すことを目指す検査・処置・治療以外の、お子さんとご家族を支える行為の総称が緩和ケアということになります。
 疾患の種類、時期を限定することなくこども医療センターを利用するすべてのお子さんとご家族、これから生まれてくるお子さんとその母親・ご家族に対して良質な緩和ケアが提供されるべきであるという従来からの信念のもと、さらに病院でこの課題に積極的に取り組むべく、2008年に緩和ケアサポートチームが、2013年に緩和ケア普及室が発足しました。
 病気を治すための検査・処置・治療(Cure)とお子さんとご家族を支える緩和ケア(Care)は小児医療の両輪です。緩和ケアのさらなる普及を目指して、活動に取り組んでいきたいと思っています。

緩和ケア普及室 室長

緩和ケア普及室の活動

 緩和ケア普及室は、上記の理念をもとに、以下のサポートを行っています。

  • お子さんやご家族にとっての「からだ」や「こころ」の辛い症状を和らげるお手伝いをいたします。
  • 安全に苦痛なく検査・処置を受けていただけるように麻酔の提供をいたします。

緩和ケア普及室の室員

 緩和ケア普及室専従医師/看護師、麻酔科医師、総合診療科医師、児童思春期精神科医師、小児看護専門看護師、がん性疼痛看護認定看護師、薬剤師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー、保健師、ハンドラー、ファシリティドッグがチームを組んで活動をしています。

緩和ケア普及室の室員

緩和ケア外来

*緩和ケア外来は、院外の患者様の対応は現在行っておりません。(調整中)

アキュートペインサービス1.アキュートペインサービス(APS)
 お子さんにとって、痛みを伴う処置・検査を受けることはとても苦痛なことです。緩和ケア外来では、強い痛みや不快感を伴う治療・検査時に、主治医からの依頼を受けて、麻酔科医師による全身麻酔・静脈麻酔のサポートを行っています。
 麻酔から完全に覚めるまでは病棟で観察が必要ですので、外来の方は日帰り入院とさせていただいております。必要時、お子さんへプリパレーションやお部屋の見学も行っています。

緩和ケア普及室イメージ2
【APS実績(延べ件数)】
  骨髄・腰椎穿刺 生検 消化管内視鏡 抜糸・抜こう その他
2013年度実績 7 3 3 1 4
2014年度実績 5 1 6 6 1
2015年度実績 2 1 1 4 0

2.痛みなどの苦痛症状のご相談
 治療や副作用に伴うからだのつらさ(痛みなど)、治療経過に伴う気持ちのつらさ(気分の落ち込みなど)、原因不明の症状によるつらさ(慢性疼痛など)の緩和のお手伝いをいたします。主治医の先生を通してご相談ください。必要に応じて多職種での診療を致します。

【2013-15年度の相談実績】

痛みなどの苦痛症状のご相談
  • 原因不明の慢性疼痛(CRPSなど)に関するご相談
  • 周手術期の疼痛コントロールに関する相談
  • 小児がん領域の症状コントロール(痛み、吐き気、倦怠感など)に関するご相談
  • 長期入院中のお子さんの気持ちの不安定さ(眠れない、気分の落ち込み、周囲からの言葉に過敏など)に関するご相談
  • きょうだいを含むご家族の気持ちの辛さなどに関するご相談
  • 困っていることに対して専門家のお話を聞いてみたいというご相談
  • 「緩和ケア」について知りたい    など

緩和ケアサポートチーム(入院患者様対象)

緩和ケア普及室イメージ3 緩和ケア普及室の室員は、院内では「緩和ケアサポートチーム」としても活動を行っています。苦痛は身体的なものだけではありません。心理的、社会的苦痛なども含めて、こどもとご家族のトータルケアを行うためには様々な職種による支援が必要な場合があります。
 主治医からの依頼を受けて、必要な専門職が現場の医療チームと連携しながら活動を行っています。依頼患者様のカンファレンスや院内ラウンドによる情報収集やニーズの把握(週1回)、検討会議による病院内における緩和ケアの検討事項の話し合い(月1回)をしています。
 例えば、骨髄移植中の疼痛コントロールのサポート、原因不明の下肢痛に対する多職種での検討、精神科や臨床心理士などの専門家での橋渡し、倫理的な問題のカンファレンスへの参加などです。

啓蒙活動

 緩和ケア普及室では、院内職員や地域医療・福祉・教育機関へ啓蒙・教育・連携を目的としセミナーを開催しています。小児緩和ケアセミナーでは、活動から見えてきた当センターでの課題から毎年テーマを決めてセミナーを開催しています。また、スモールグループでの勉強会も開催しています。一般・お子さま・ご家族向けのセミナーも、今後は企画していきたいと思っています。

【2013-2016年度実績】

1.小児緩和ケアセミナー

 2013年度テーマ【各診療科・職種における緩和ケア】

  • 第14回「ベイリーの役割と動物介在療法」 シャインオンキッズ・こども医療センター 森田優子
  • 第15回「限られた命を豊かに生きる―重症心身障害児(者)の選択的医療と緩和ケア」 元こども医療センター重症心身障害児施設長 山田美智子先生
  • 第16回「小児の在宅緩和ケア―群馬での取り組み」 群馬県立小児医療センター 朴明子先生

 2014年テーマ【グリーフケア】

  • 第17回「母性領域の緩和ケア」 聖路加国際病院 山中美智子先生
  • 第18回「ひとの命も自然の中のもの」 大野内科 小笠原望先生(一般公開)
  • 第19回「悲しみから見えること―子どもの死を中心に―」 小さな風の会 若林一美先生

 2015年テーマ【臨床倫理】

  • 第20回「小児医療における臨床倫理と法」 早稲田大学社会科学部 横野恵先生
  • 第21回「小児緩和ケアの理念と実践」 大阪市立総合医療センター 多田羅竜平先生
  • 第22回「倫理問題は会議室で起こってるんじゃない!-現場の倫理ジレンマを個人の悩みにしないために-」 宮崎大学大学院 板井孝壱郎先生

2.学習会・勉強会など

  • 小児がん拠点病院看護部門人材交流研修の開催(2013・2014年度)
  • 各病棟における勉強会の開催(術後疼痛、医療用麻薬、こどもの痛みのアセスメント等)

3.その他依頼

  • 地域医療施設・福祉機関向けの情報提供および講演等

4.ニュースレターの発行(2014年度のみ)

 お知らせや活動内容、各職種からの「小児緩和ケア」に対する想いを届けました。詳しくは下記PDFをご覧ください。

2014.4月号 2014.5月号 2014.6月号 2014.7月号
2014.9月号① 2014.9月号② 2014.10月号 2014.11月号
2015.1月号 2015.3月号    

5.その他

  • 2014年 「こどものアロマとトリートメント」(肩腰・顔・足)3回シリーズ
  • 2015年 「症状別アロマ活用法」など3回
         株式会社木花代表取締役社長 IFPA/IFA認定アロマセラピスト中村智美先生

お問い合わせ 緩和ケア普及室 専従看護師(内線PHS5984)

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