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心臓血管外科

主な取り扱い疾患

 

心臓血管外科の特色

 当科は、先天性心臓病の手術で40年の豊富な経験と実績を誇る日本でも屈指の小児心臓血管外科です。年間150例前後の小児心臓手術をおこなってきましたが、その成績に満足することなく新たな一歩を求めて、2003年8月より旧来の医局依存体制から脱皮しチームの完全刷新をおこないました。

 以降年間10%の増加を続け2009年の心臓手術例数は343例となり、過去6年間で2倍以上の飛躍的な増加を果たしました(図1)。また、ていねいで正確な手術を心がけ、低侵襲心臓手術や無輸血開心術を積極的に導入し、チームの技術の向上と患児の術後の早期回復に努めています。全体の半数を占める、心房中隔欠損、心室中隔欠損、ファロー四徴症、グレン手術、フォンタン手術など一般的な手術では、欧米のトップレベルの施設と肩を並べるほどの早期回復と在院日数短縮を実現し、ご家族の皆様にも満足していただいています。

 また、生まれてすぐに手術が必要な重症複雑心奇形の治療においても、日本の先頭を走る新生児科医による胎児心エコー出生前診断のおかげで、計画出産、計画手術をおこなうことができ、良好な成績を挙げています。胎児心エコー診断が進歩したことで出生後に患児の治療を委ねる施設を両親自ら選択する時間の余裕が生まれました。このような出生前診断の進歩により、当施設では重症心疾患に対する新生児心臓手術が年々増加し昨年は84例に達しました(図2)。重症例の増加にも関わらず年間手術死亡率は例年1%前後と安定しています。日本有数の症例数と良好な成績で、御家族には満足していただいておりますが、更なる医療の質の向上を目指し日夜診療に励んでいます。

(麻生俊英)

図1.心臓手術例数の年次別推移
図2.新生児心臓手術例数の推移

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