先天性嚢胞性肺疾患
概要
先天的に肺内や肺に隣接した嚢胞性病変を認めます。病変によって正常肺が圧排され呼吸障害をきたしたり、肺炎を繰り返すことがあります。これまでは、肺炎を発症後にその原因として先天性嚢胞性肺疾患と指摘されるという場合が多かったですが、近年は胎児期に指摘されることも増えています。
治療法
肺炎併発に注意しながら経過観察を行う選択肢もありますが、多くの方で肺炎予防のために病変部や病変部を含めた肺の一部を摘出する手術を提案しています。当院では、主に胸腔鏡を用いた手術を行っています。創部が小さく、術後の傷みの軽減や術後創部の整容性に優れた治療です。