内分泌代謝科
ご挨拶
内分泌代謝科では、チーム医療を心がけており、非常勤医師を含め6名の医師(男女比は1:1)で診療にあたっています。関連各科・部門とも密に連携しています。安心して受診ください。
2023年1月以降、産休に入る医師がいます。2024年4月からの人事異動とあわせ、診療に穴が開かないよう、皆で協力して参ります。
内分泌代謝科の特色
小児科領域のほぼすべての内分泌代謝疾患を扱っています。専門診療、高度先進医療を提供するのはもちろんのこと、患者・家族のニーズを踏まえた医療サービスを提供できるよう、スタッフ一同協力して診療にあたっています。
診療内容
次のような訴えのある患者さんを診療しています。
- 身長(低い・伸びが悪い・高すぎる)
- 体重(増えない・増えすぎる・やせ・肥満)
- 思春期(乳房の発達・恥毛・初経など)<早い、遅い>
- 外性器(形やサイズが気になる、停留精巣がある)
- 皮膚(色が黒い、ほくろが多い、あざがある、多毛がある)
- 糖尿病(多飲・多尿がある、糖尿がある)
- 成人病(肥満・コレステロール・中性脂肪が高い)
- 骨格(O脚がある、骨折をくりかえす)
- 低血糖がある
- 頚部や甲状腺が腫れている
- 新生児マススクリーニングで異常が出た
主な取り扱い疾患
患者数が多いのは、小児の内分泌疾患(ホルモンの異常)です。成長ホルモン分泌不全による低身長の診断治療に関して わが国のパイオニア的存在であるため、内分泌疾患に限らず、さまざまな原因(骨系統疾患、体質性低身長など)による 低身長・成長障害に関して紹介されてこられるお子さんが多くいます。成長ホルモン分泌不全をはじめとする間脳・下垂体疾患、 甲状腺疾患(機能亢進症、機能低下症)、副甲状腺疾患、副腎疾患(クッシング症候群、先天性副腎過形成など)、 性腺疾患(性分化異常、性腺機能低下症など)など、小児内分泌領域の疾患に広く対応しています。
また、小児糖尿病や低血糖症、アミノ酸代謝異常、有機酸代謝異常、脂肪酸代謝異常といった先天性代謝異常症の診療も多数おこなっています。
新生児マススクリーニングについては県下の指導的医療機関として、スクリーニング陽性新生児の早期受診のアレンジや診断・治療を行っています。
外来診療担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 室谷 浩二 籏生 なおみ 内分泌医師交替 |
室谷 浩二 内分泌医師交替 |
内分泌医師交替 | - | 室谷 浩二 内分泌医師交替 |
午後 | 室谷 浩二 花川 純子 内分泌医師交替 |
室谷 浩二 内分泌医師交替 |
花川 純子 滝崎 奈穂 内分泌医師交替 |
深江 俊愛 内分泌医師交替 |
室谷 浩二 籏生 なおみ 上原 健史 |
スタッフ紹介
室谷 浩二 / 部長
専門分野 | 小児内分泌代謝、臨床遺伝 |
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取得資格 | 内分泌代謝科(小児科)専門医・指導医、臨床遺伝専門医・指導医、小児科専門医・指導医 |
所属学会 | 日本小児内分泌学会、日本内分泌学会、日本先天代謝異常学会、日本人類遺伝学会、日本小児科学会、日本マススクリーニング学会 他 |
ひとこと | 専門診療、高度先進医療を提供するのはもちろんのこと、患者・家族のニーズを踏まえた医療サービスを提供できるよう、内分泌代謝科チームをまとめていきます。 |
花川 純子 / 医長
専門分野 | 小児内分泌代謝、臨床遺伝 |
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取得資格 | 内分泌代謝科(小児科)専門医、臨床遺伝専門医、小児科専門医 |
所属学会 | 日本小児内分泌学会、日本内分泌学会、日本先天代謝異常学会、日本人類遺伝学会、日本小児科学会 |
ひとこと | 2023年1月からしばらく産休に入ります。 |
簱生 なおみ / 非常勤
専門分野 | 小児内分泌代謝、臨床遺伝 |
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取得資格 | 内分泌代謝科(小児科)専門医 |
所属学会 | 日本小児内分泌学会、日本内分泌学会、日本先天代謝異常学会、日本人類遺伝学会、日本小児科学会 |
ひとこと | 専門医として独立できるよう、日々精進して参ります。 |
上原 健史 / 医師
専門分野 | 小児内分泌代謝 |
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取得資格 | 小児科専門医 |
所属学会 | 日本小児内分泌学会、日本内分泌学会、日本人類遺伝学会、日本小児科学会 |
ひとこと | まだまだ未熟な点だらけですが、少しでも患者に寄り添った医療ができればと思います。よろしくお願いします。 |
滝崎 奈穂 / 非常勤(週2日)
専門分野 | 小児内分泌代謝 |
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取得資格 | 小児科専門医 |
所属学会 | 日本小児内分泌学会、日本内分泌学会、日本先天代謝異常学会、日本小児科学会 |
ひとこと | 子どもたち、ご両親の不安、悩みに寄り添い、一緒に成長を見守っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。 |
新患者の疾患別一覧(2020年度分)
下垂体機能低下症 | 6 | 先天性副腎過形成症 | 5 |
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成長ホルモン分泌不全性低身長症 | 6 | POR異常症 | 1 |
体質性低身長 | 25 | マススクリーニング17OHP高値 | 5 |
体質性思春期遅発を伴う成長の遅れ | 12 | 副腎皮質機能低下症 | 3 |
SGA性低身長症 | 23 | 褐色細胞腫疑い | 1 |
軟骨異栄養症 | 4 | 思春期早発症 | 60 |
SHOX異常症 | 1 | 早発乳房症 | 15 |
精査前の低身長など | 131 | 早発恥毛症・腋毛症など | 5 |
体重増加不良,成長障害 | 29 | 性分化疾患 | 2 |
高身長・過成長 | 8 | Kallmann症候群 | 1 |
骨髄移植後・CCS | 8 | 思春期遅発症 | 7 |
るい痩・神経性食思不振症 | 3 | 無月経・月経不順 | 9 |
夜尿症 | 2 | 停留精巣・小陰茎・尿道下裂 | 11 |
先天性甲状腺機能低下症 | 19 | 精巣退縮症候群 | 2 |
マススクリーニングTSH高値 | 7 | 女性化乳房 | 3 |
後天性甲状腺機能低下症 | 10 | 1型糖尿病 | 2 |
萎縮性甲状腺炎 | 2 | 2型糖尿病 | 3 |
甲状腺機能亢進症 | 12 | ステロイド糖尿病 | 1 |
単純甲状腺腫など | 9 | 単純性肥満 | 15 |
Pendred症候群 | 1 | 高脂血症ほか | 5 |
ビタミンD欠乏性くる病 | 5 | ケトン性低血糖症 | 7 |
低リン血性くる病 | 1 | 高インスリン血性低血糖症 | 2 |
骨形成不全症・骨粗鬆症 | 7 | 糖原病1型 | 1 |
副甲状腺機能亢進症 | 1 | ガラクトース血症 | 2 |
22q11.2欠失症候群 | 2 | イソ吉草酸血症 | 1 |
低フォスファターゼ症疑い | 2 | プロピオン酸血症 | 2 |
その他の骨系統疾患 | 2 | VLCAD欠損症 | 1 |
ターナー症候群 | 1 | 全身性カルニチン欠乏症 | 1 |
ヌーナン症候群および類縁疾患 | 4 | フェニルケトン尿症 | 1 |
プラダーウィリー症候群 | 5 | CHARGE症候群 | 2 |
クラインフェルター症候群 | 3 | パリスターキリアン症候群症候群 | 1 |
Bardet-Biedle症候群 | 1 | その他の症候群 | 2 |
William’s症候群 | 1 | その他 | 5 |
アラジール症候群 | 1 | 合計 | 474 |
★診断は、第一病名のみとしたため、重複を含まない
小児科領域のほぼすべての内分泌代謝疾患を扱っています。専門診療、高度先進医療を提供するのはもちろんのこと、患者・家族のニーズを踏まえた医療サービスを提供できるよう、スタッフ一同協力して診療にあたっています。内分泌代謝疾患が疑われる場合、お気軽にご紹介ください。
なお、思春期早発症などで毎月の注射が必要な患者さんでは、患者・家族の負担や希望を考慮し、病診連携を積極的に進めています。具体的には、当院での受診の合間に、紹介いただいた医院で注射をしていただく形をお願いすることになります。その節はご協力をお願いいたします。