こども医療センターは、医療と福祉を連携したこどものための総合医療施設として、神奈川県が設置した。昭和41年度から県衛生部と県福祉部の協力で計画が進められ、全国自治体に先がけて昭和45年4月1日に設置、同年5月26日から診療業務を開始した。その後、病院事業庁への再編を経て、平成22年4月からは、地方独立行政法人神奈川県立病院機構による運営となった。
昭和45年4月1日 | 神奈川県立こども医療センター設置(病院240床、肢体不自由児施設50床、重症心身障害児施設40床、計330床)。5月26日から診療業務開始。6月29日手術開始 |
---|---|
昭和46年11月 | 第二看護婦宿舎完成 |
昭和51年3月 | 循環器・精神療育棟(現管理棟・こころの診療病棟)工事完了。4月より順次新棟の業務開始6月14日循環器病棟開設(病床数26床) |
昭和52年1月 | 従来のゆうかり養護学校横浜分校は、独立校として県立横浜南養護学校となった。 |
昭和52年4月 | 精神療育部設置(指導治療部廃止)。精神療育病棟(北1病棟)(病床20床)開設 |
昭和54年5月 | 精神療育病棟(北2病棟)(病床20床)増設 |
昭和55年3月 | CT設置終了、試験運転などを経て、6月10日より業務開始3 |
平成3年1月 | MRI設置終了、1月21日より業務開始 |
平成4年10月 | 周産期棟開設(母性(産科)病棟30床、新生児病棟49床(NICU9床を含む)、重症心身障害児施設40床、中央手術室ほか)、本館旧中央手術室および2西病棟閉鎖。総病床数419床に変更 |
平成8年3月 | 肢体不自由児施設・言語治療棟完成。歯科外来を循環器棟4階(旧第3会議室)に移転 |
平成8年6月 | 神奈川県総合周産期母子医療センターに厚生労働省より認定 母性病棟に30床中MFICU12床新設届け出受理 |
平成8年12月 | 新生児病棟49床中NICU15床に増床届け出受理 |
平成9年3月 | 旧肢体不自由児施設・言語治療棟撤去 |
平成9年4月 | 研究普及室を母子保健室と改称 |
平成14年1月 | 外来救急棟(仮設)新設、小児3次救急医療開始 |
平成15年1月 | 新棟建設工事着工 |
平成15年4月 | 精神療育第1、第2病棟を統合し精神療育病棟(現こころの診療病棟)とする。 |
平成16年11月 | 地域医療支援病院に認定(横浜市) |
平成18年1月 | 新棟(本館)運用開始、外来救急棟廃止、循環器病棟廃止 |
平成18年4月 | 臨床研究室設置 |
平成20年10月 | 新生児病棟における新生児特定集中治療室への転換(NICU15床から21床に増床) |
平成21年6月 | 日本医療機能評価機構認定証交付 |
平成22年4月 | 地方独立行政法人 神奈川県立病院機構による運営開始 臨床研究所設置(臨床研究室から改組) |
平成23年12月 | 横浜市立大学大学院(医学研究科)との連携協定締結 |
平成24年4月 | 組織改編により医療局、母子保健局(母子保健室を改組)、医療技術・発達支援局、障害児入所施設局、医療情報管理室を新設、母性病棟内にLDR室(2室)を開設 |
平成24年8月 | 第二医師宿舎運用開始 |
平成24年9月 | 医療従事者宿舎完成 |
平成25年2月 | 小児がん拠点病院に指定(厚生労働省) |
平成25年3月 | 文部科学省研究施設に指定 |
平成25年4月 | 腎臓内科新設、小児がん相談支援室、退院・在宅医療支援室設置、新しい命のためのサポートセンター開設、神奈川県小児等在宅医療拠点事業拠点病院受託 |
平成25年11月 | 慶應義塾大学医学部・大学院医学研究科との連携協定締結、緩和ケア外来開設 |
平成26年3月 | 神奈川県立保健福祉大学との連携協力協定締結、外来化学療法室開設 |
平成26年4月 | DPC/PDPS対象病院へ移行 |
平成26年8月 | 臨床研究所臨床研究室に看護・医療支援部門増設 |
平成26年9月 | 日本医療機能評価機構認定証交付(2回目) |
平成27年6月 | 小児がんセンター設 |
平成27年11月 | メディカルゲノムセンター設置 |
平成30年10月 | 神奈川県アレルギー疾患医療拠点病院に指定(神奈川県知事) |
平成31年2月 | 小児がん拠点病院に再指定(厚生労働省) |
令和元年4月 | 成人移行期支援センター開設 |
令和元年9月 | 周産期棟リニューアルオープン(NICU27床、新生児病棟27床、母性病棟24床、MFICU6床)、センター病床数419床から430床へ増床 総合周産期医療センター開設 |
令和元年11月 | 成人移行期支援外来「みらい支援外来」開設 |
令和2年9月 | 療機能評価機構認定証交付(3回目) |
令和3年4月 | 肢体不自由児施設「つばさの木」・重症心身障害児施設「ひだまり」創立50周年愛称決定 |
令和3年10月 | 入退院支援センター開設 |
令和4年4月 | 組織改編により医療情報管理室を医事課に統合し、医事・診療情報管理課を設置 |
病院は、難病・重症疾患・慢性疾患など小児、あるいは胎児のリスクが高い妊婦を対象として、 高度先進医療を行っている小児のための総合病院です。診療科は相互に連携してチーム医療を行い、 看護局をはじめとして各部門と協力して包括医療を行っています。総合医療部門、内科系専門医療部門、 外科系専門医療部門、こころの病気を診るこころの診療部門、ハイリスク妊婦と病的新生児・未熟児を包括的に診療する周産期医療部門、さまざまな医療サービスを提供する医療技術部門があります。
診療は予約制になっています。病院を初めて受診する時は、医師の紹介が必要です。
なお、各診療科の内容は、次の診療科・局・施設のご案内ページからご覧ください。
総合診療科、救急診療科、集中治療科、臨床工学科で構成されています。診療部門を越えた総合的な医療を提供しています。
小児の内科疾患の専門診療を行っています。血液・腫瘍科、内分泌代謝科、感染免疫科、腎臓内科、遺伝科、アレルギー科、神経内科、循環器内科があります。
小児の外科疾患や手術を担当しています。外科、整形外科、リハビリテーション科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻いんこう科、 放射線科、歯科、麻酔科、病理診断科で構成されています。
児童思春期精神科医を中心としてこころの診療の外来、入院治療を行っています。また心理治療・家族面接・一般病棟の家族や職員の相談などを行っています。
周産期医療部門は新生児科、母性内科、産婦人科で構成され、総合周産期母子医療センターとして厚生労働省から認定されています。 ハイリスク妊婦および病的新生児・未熟児を対象として、母体搬送の受入や麻酔科や母性内科と連携して救急対応もスムーズに行えるように努めています。新生児病棟にはモニター装置など高度医療機器が多数整備され、重症児には新生児集中治療室(NICU)が整備されています。また、救急車による新生児搬送も行っています。
放射線技術科、検査科、薬剤科、栄養管理科、発達支援科 (臨床心理科、言語聴覚科、理学療法科、作業療法科)で構成されています。さまざまな医療サービスを提供する部門です。
児童福祉法に基づく施設で、四肢や体幹に変形あるいは機能障害があり、長期の整形外科的治療および機能訓練などを必要とする18歳未満の児童が入所しています。病院診療部門と密接な連絡をとり、高度な医療を行いながら社会復帰に向けての生活指導が行われていることで、長期療育に適した施設になっています。施設への入所はすべて児童相談所を通じて行われます。
児童福祉法に基づく施設で、重度の知的障害と肢体不自由とを併せもつこども達が入所しています。病院や肢体不自由児施設などと密接に連絡をとり、適切な治療や指導・訓練を行っています。施設への入所は、すべて児童相談所を通じて行われます。
地域連携・家族支援局では患者さんとご家族の相談事への支援や地域の医療機関・行政機関との連携の橋渡しをする役目をしています。
患者家族支援部
地域医療連携室、医療福祉相談室、退院・在宅医療支援室で構成されています。
地域保健推進部
母子保健推進室、小児がん相談支援室で構成されています。
こども医療センター臨床研究所では、所内各科の構成員が連携して共同で研究に協力できる体制を整え、さらに互いに啓発し、研究を促進することを目標として活動しています。毎月1回リサーチカンファレンスを行い、所内外の講師の研究発表を行なっています。
当センターの診療は、医療機関等からの紹介予約制になっています。
診療時間は各診療科によって異なります。
詳しくは外来担当医週間一覧表をご確認ください。
〒232-8555
神奈川県横浜市南区六ツ川 2-138-4