「牛乳アレルギーに対する急速経口免疫療法後の維持療法中に生じた重篤な有害事象」を掲載しました
牛乳アレルギーに対する急速経口免疫療法後の維持療法中に生じた重篤な有害事象
神奈川県立こども医療センターでは平成19年より、牛乳アレルギーに対する急速経口免疫療法を研究的治療として実施してまいりました。研究的治療であるため、倫理委員会での承認を得て、細心の注意を払い行ってまいりましたが、このたび、本療法の維持療法中に重篤な有害事象が発生いたしました。
本事象の発生の報告を受け、当院の倫理委員会では効果安全性評価委員会を開催し必要な対策を講じるとともに、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に則り対応してまいりました。
食物アレルギーとその治療については、未だ研究段階であり、未解明の点が多く残されております。
今回、公表に至った目的は、今後の臨床と研究に資するとともに、食物アレルギーの患者の方々や関係者の皆様、医療関係者の皆様に、御理解をいただくためです
当センターでは、今回の有害事象を受け、その原因の究明と本療法について綿密な検討と再評価を行い、食物アレルギーの治療の研究に努力してまいりたいと考えております。
今回の重篤な有害事象につきまして、患者様・ご家族様のお心を察するに余りあるものがございます。当センターは、ご家族様に今回の公表につきご理解とご同意をいただいたことを深く受け止め、この事態に対して取りうる最善の努力をもって、引き続き対応してまいります。
平成29年11月14日
地方独立行政法人神奈川県立病院機構
神奈川県立こども医療センター
総長 山下 純正
問い合わせ先
総務課
倫理委員会事務局
(代表)045-711-2351