がんの治療をしていく上で、栄養面での配慮は欠かせません。
がんになると、体力が落ち、体重が減ってしまいがちです。食欲が減ったり、吐き気があったり、口内炎ができたり、唾液が減ったり、味覚が変わったりして、食事が進まなくなりがちです。栄養に問題があると、治療に影響が出ることもあります。
当センターには病気の治療中の栄養について専門家がアドバイスをする、栄養サポートチーム(NST)があります。
その中でも、がんの治療中の栄養については、小児がん栄養プロジェクトチームという専門チームが活動を行っています。
チームでは治療に並行して、メンバーが皆様のもとに訪問します。管理栄養士は食事の進み具合を確かめたり、食事のアドバイスをしたりしています。歯科医と歯科衛生士はお口の中の様子を観察し、必要に応じて治療をしたり、お口のケアの仕方についてアドバイスをしたりしています。
月に1回、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・歯科医師・歯科衛生士・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師が集まって、対策について会議をしています。
また年に数回、医療スタッフと患者さん・ご家族が集まって、勉強をしたり話し合いをする、がん栄養サロンを開催しています。
がん治療中の栄養に関する相談がありましたら、がん栄養プロジェクトチームにお声をおかけください。治療が終了した後の外来での対応も可能です。
(担当:薬剤科 甲斐)