採用情報

心臓血管外科 小児専門研修プログラム

平成22年度 心臓血管外科小児総合研修プログラム

研修目的 先天性心疾患の解剖、生理の理解、ならびに手術と術前術後管理の実践によって信頼される 真の実力を持った小児心臓血管外科医の育成を目指す。
研修の到達目標
  1. 小児の診察技術を習得する。(1年次)
    • 家族とのラポールがとれ、適切に接することができる。
    • 家族とこどもの気持ちが理解できる。
    • 重症例、あるいはこれから重症になる児について、これは「普通ではない」という雰囲気を感じることができる。
    • 問診 必要かつ有用な情報を得る。
    • 診察 こどもを泣かさずに必要な情報を得る。
    • 見て得る情報: (1)チアノーゼ(指趾)、(2)呼吸不全(retraction、鼻翼呼吸)
    • 触って得る情報: (1)末梢冷感、(2)大泉門、(3)肝、(4)脈
    • 聴診器で得る情報:(1)収縮期雑音(駆出性、逆流性、汎収縮期)、(2)拡張期(high pitch、rumble)、(3)連続性雑音
  2. 採血の技術
    • 採血 (1)肘静脈、(2)外頚静脈、(3)大腿静脈、(4)大腿動脈、橈骨動脈、(5)ヒールタップ
    • 血液検査 検査結果についてその意味を理解し治療計画を立案できる。
  3. レントゲン写真
    • 胸写 (1)心拡大、(2)肺血管陰影増強、(3)胸水、(4)無気肺、(5)管の位置、(6)気管、気管支の走行、(7)肺動脈、肺静脈の走行
    • 腹単 (1)胃泡の位置、(2)肝腫大
  4. 静脈内カテーテル留置
    • 末梢 末梢静脈にカテーテルを留置できる。
  5. 心臓超音波検査
    • 実施 心エコーをおこなって心のう液貯留を評価できる。
    • 評価
       (1)ドプラ―エコー、Velocityの意味、意義が理解できる。
       (2)ASD,VSDの位置がわかる。
       (3)PHを評価できる。
       (4)狭窄病変を評価できる。
  6. 心臓カテーテル検査
    • 評価
       (1)各室の圧、SO2、その他の数値の意味が理解できる。
       (2)Qp/Qsを計算できその意味を理解できる。
    • 造影
       (1)ASD、VSD、TOFの造影検査を読影できる。
       (2)肺動脈末梢狭窄の読影
       (3)両方向性グレン手術後の読影
  7. 疾患についての理解
    • 疾患 すべての先天性心疾患について診断、手術時期、手術法、術後の問題点について理解する。
  8. カルテの記載
    • 簡潔で、要点の洩れのない内容が記載できる。
  9. 術後管理 ・循環のわずかな変化に気づき、その意味を理解して治療計画を立てることができる。
    • 循環 (1)循環指標の意味、(2)心血管作用薬の作用と使い方、(3)利尿剤の使い方
    • 呼吸 (1)人工呼吸器の仕組み、設定が理解できる、(2)抜管後の呼吸、(3)動脈血ガス分析の意味、意義が理解できる。
    • 輸液管理 (1)水分、(2)電解質、(3)栄養
    • 患児の精神面のケア―の重要性に気づく。
  10. 心臓手術の理解と実践
    ≪1年次≫
    • 開心術の流れが理解できる。
    • 人工心肺装置が理解できる。
       (1)充填液の組成、(2)充填量、(3)人工肺、(4)ポンプ、(5)熱交換器、(6)回路、(7)脱血法(ポンプ脱血、吸引脱血、落差脱血)、 (8)低体温
    • 心筋保護液の組成と作用(心停止のメカニズム)
    • 補助循環の意味、意義
    • 心臓手術の麻酔について理解できる。
    • 基本的な手術手技を理解する。
       (1)胸骨正中切開、開胸の手順、(2)送血、脱血カニューラの着脱、(3)テーピング
    • 第2助手の手技が遅滞なく行なえる。
    • 「無駄をなくす」概念の理解(無駄な時間の意味を肌で感じる)
       (1)各ステップの理解と実施、(2)はさみの使い方、(3)サッカーの持ち方、使い方、(4)鑷子の持ち方、使い方
    • 各手技の理解
       (1)ASD閉鎖の手順、(2)VSDの閉鎖の手順、(3)肺動脈パッチ拡大の手順
    ≪2年次≫
    • ファロー四徴症根治術の第1助手が遅滞なくできる
    • 動脈スイッチ手術やノーウッド手術の第2助手が遅滞なくできる
    ≪3年次≫
    • 動脈スイッチ手術やノーウッド手術の第1助手が遅滞なくできる
  11. プレゼンテーション
    • 必要な情報を順序よく問題点がわかるように報告できる。
  12. 学術活動
    • 年2回の国内学会発表と、年1回の海外学会発表
    • 年1回以上の英文誌へ投稿
指導体制 日本胸部外科学会指導医1名(科長)、ならびに日本心臓血管外科専門医3名による共同指導体制である。
研修プログラム 月  午前 術前管理    午後 手術    夜間 カンファ※1
火  午前 手術    午後 手術    夜間 術後管理
水  午前 手術    午後 手術    夜間 術後管理
木  午前 手術    午後 手術    夜間 術後管理
金  午前 術後管理    午後 カンファ※2
土  午前 日直*    午後 日直*    夜間 当直*
日  午前 日直*    午後 日直*    夜間 当直*
※1 心外・循内合同カンファ
※2 術前カンファ
* 月3回の土日祭日のICU当直あるいは日直
研修評価方法 基本事項については、「評価の指標」により、点数にて絶対値評価する。
手術手技等については個別に評価する。

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