診療科・局・施設のご案内

泌尿器科

主な取り扱い疾患

 水腎症・尿路感染症・膀胱尿管逆流症・停留精巣・陰嚢水腫・尿道下裂・夜尿症・尿失禁(排尿障害)・二分脊椎症・こどもの包茎、他

泌尿器科の特色

 小児泌尿器科とはお子様の腎臓・膀胱を中心とした尿路、および外陰部・生殖器の異常に対して、内科的・外科的治療を行うことを専門とする泌尿器科です。これらの疾患の原因としては先天的なものと、生まれてから生じるものがあります。よくご相談を受ける病気としては、停留精巣・陰嚢水腫・尿道下裂・水腎症・尿路感染症・膀胱尿管逆流症・夜尿症・尿失禁(排尿障害)・二分脊椎症・こどもの包茎などがあります。詳細については当科のホームページを参照してください。

当科の特徴

① 短い入院期間

 当科の手術件数は年間約400~450件の間にあります(図1)。手術の多くは尿道下裂手術、停留精巣手術、水腎症手術、膀胱尿管逆流手術ですが、ほとんどすべてのお子さんの入院期間は3日以内です。停留精巣手術や内視鏡下膀胱尿管逆流防止手術(デフラックス注入療法)の多くは日帰りです。そのため現在の泌尿器科の年間平均入院期間は2.6日と全国のどの施設と比べても短い入院期間になっていると思われます(図2)。これは数多くの手術を行う中で、こどもに負担の少ない術式や術後管理を常に考えて毎年改善してきたこと、喘息やけいれん発作などのないお子さんは手術の当日に入院出来るように麻酔科、手術室、病棟、外来で協力して当日入院体制を確立したことによります。

② 小切開・低侵襲手術

 学童前の水腎症では2012年より内視鏡を併用した小切開手術を導入しています。これは通常の腹腔鏡手術のように3~4カ所おなかに穴を開けて手術をする方法とは異なります。15mmの背中寄りの1箇所の傷から気腹し、内視鏡と細い手術器具をいれ、モニター画面で病気の部分を探し出します。細かくつなぎ直す部分だけは通常の拡大鏡を用いた縫合法で再建します。よく見えて正確、かつ侵襲の少ない術式です。膀胱尿管逆流ではデフラックス注入療法以外に普通の膀胱尿管逆流症手術でも片側の場合は3cm以下の鼠径ヘルニアと同じような足の付け根の小さな切開で安全に手術を行っております。

③ 下部尿路再建手術

 当科では300名を超える二分脊椎症患者さんを外来で診ております。また稀な疾患としては総排泄腔外反症などのお子さんも外科と一緒に診ております。これらの患者さんの中には尿路感染で発熱を繰り返したり、尿漏れ・便漏れで学校生活に支障を来しているお子さんが少なくありません。乳幼児期より自己導尿、抗コリン薬、洗腸法などをお子さんの状態に合わせて指導しております。しかしどうしても問題が解決しない場合は手術による膀胱拡大術や膀胱頸部形成(膀胱の出口を補強する)、自分で洗腸出来るように順行性洗腸路作製術などを2003年以来、30名を超えるお子さんで行ってきました。脳室シャントが入っているお子さんでも今まで術後感染をきたすことなく安全に手術が出来ております。術後の管理に関しては小児の排泄を専門に診る認定看護師さんが中心となり、多くの経験をもとに患者さん、ご家族と相談して行っております。

泌尿器科部長:山崎雄一郎

手術症例数
図1 手術症例数

平均在院日数
図2 平均在院日数

PAGE TOP