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検査科

細菌検査室

 私たちの身体には細菌がたくさんいて、皮膚・口・お腹の中など、身体の部位によって生息する種類や数が違い、色々な細菌がバランスよく生息しています。これらの細菌は『常在菌』といわれ、食べ物を分解して吸収を助けたり、病原菌の侵入を防いでくれたりします。

 しかし強力な病原菌が、傷や口の中などから入ると、体内で増えて炎症・発熱・下痢などの症状を起こします。また病気の種類やその治療によっては、身体の抵抗力が弱まり、常在菌でもこれらの症状を引き起こす場合があり、これを『日和見(ひよりみ)感染』といいます。

 細菌検査室では、患者様の状態、症状を踏まえ、適切な検査を行っております。

主な業務

 患者様から採取した検体材料(喀痰・膿・尿・便・血液など)から、原因菌を特定し、どの抗菌薬が効くか調べます。

検査方法

①採取した検体材料を培地(細菌を育てる栄養素を加えた寒天)に塗ります。
 目的とする菌によって培地が異なり、通常1検体につき平均4種類の培地を使用します。
 培地の種類はたくさんあるので、1検体で9種類必要な時もあります。

培地の一部
培地の一部です。

培地に塗るための道具を、バーナーで焼いて殺菌して
培地に塗るための道具を、バーナーで焼いて
殺菌して

検体材料を培地に付けて、塗り広げます。
検体材料を培地に付けて、塗り広げます。

②35℃で1~2日、恒温器(一定の温度を保つ装置)に入れて培養します。
 菌の種類によっては、培養日数を延ばしたり、空気を遮断したり、温度を変えたりします。

恒温器です。(大きな冷蔵庫みたいな形です)
恒温器です。(大きな冷蔵庫みたいな形です)
恒温器です。(中を開けると、こうなっています。)
中を開けると、こうなっています。

③培養すると同じ種類の菌同士が発育し、数ミリのコロニー(集落)を作ります。
 コロニーは菌ごとに特徴があり、色・形・大きさ・匂いが異なります。
 さらに菌を染色することによって、ある程度菌種が推測できるようになります。

培地に発育した細菌たちです。
培地に発育した細菌たちです。


顕微鏡写真1染色して顕微鏡で見てみると、紫やピンク色、丸や棒状の細菌が観察されます。

 

 染色するとこんな様子も・・・・

顕微鏡写真2検体材料を直接染色して、どんな細菌がいるのか、顕微鏡で見る検査もあります。
そんな時、白血球が病原菌と戦っている様子も観察出来ます。

中央の大きい細胞が白血球、中にある小さな粒々が病原菌です。

 

④少量では検査できないので、原因菌だけを採って、さらに菌を培養して増やします。

原因菌だけを採って、さらに菌を培養して増やします。数ミリの小さなコロニーを注意深く採ります。

職人技です!

 

⑤増やした菌を専用の機械にセットして、翌日判定します。

専用機械

その他の業務

 インフルエンザや小さなお子様で重症化しやすいRS・ロタなどのウイルス性疾患、A群β溶血連鎖球菌(溶連菌)・肺炎球菌などを、迅速に検査するキットを多数取り揃え、24時間対応しています。

検査キット

 感染免疫科・感染制御室(ICT)と連携し、院内感染の予防・管理に携わっています。

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